「もっと頑張りなさい!」「なんでさっきのチャンスで打てなかったの?」 子どもを応援したい一心で、ついつい我が子に対して熱くなりすぎてしまう……。少年スポーツの現場では、よく見かける光景です。しかし、親の過度な期待やプレッシャーが、子どものやる気を奪い、スポーツ嫌いにしてしまうケースは少なくありません。
実は、マルチスポーツという選択は、子どもの身体能力を高めるだけでなく、「親の関わり方を劇的にポジティブに変え、心にゆとりをもたらす」という、素晴らしいメンタル面の効果を持っています。
1. 「目先の勝敗」から「成長のプロセス」へ
一つの競技だけに絞って親子で打ち込んでいると、どうしても「今日の試合で勝ったか、負けたか」「レギュラーになれたか、補欠か」という目先の結果に一喜一憂しがちになります。これが親の視野を狭め、子どもを追い詰めるプレッシャーに変わってしまいます。
一方、マルチスポーツは、時期や曜日によって異なる種目に挑戦します。当然、種目が変わればルールも、求められる動きも変わります。そのため、親の視点が自然と「勝敗」という結果から、「前はできなかったあの動きが、今週はできるようになった!」という子どもの純粋な「成長のプロセス」へと移っていくのです。
2. 科学的根拠:内発的動機づけ(心のエンジン)を育てる
スポーツ心理学において、子どもが最も才能を伸ばし、長くスポーツを続けられるのは、「誰かに言われたから」ではなく「自分で動くのが楽しいから」という内発的動機づけが働いている時です。
【科学的根拠】 研究によると、親が結果(勝敗や賞)ばかりを褒める環境では、子どもは失敗を恐れるようになり、主体性が失われやすいことが分かっています。逆に、挑戦した姿勢やプロセスの変化を親が認めてくれる環境では、子どもの自己肯定感が高まり、困難に直面しても「次はこうしてみよう」と粘り強く取り組む心が育ちます。マルチスポーツの環境は、親がこの「プロセスの変化」を見つけやすく、子どもを肯定的に応援しやすい仕組みになっているのです。
結論:親の「心の余裕」が、子どもの才能を伸ばす
「うちの子、この種目は苦手だけど、こっちの動きは本当に生き生きしているな」 マルチスポーツを通じて、我が子の多様な一面観察できるようになると、親の心には良い意味での「余裕」が生まれます。一つの競技の枠だけで我が子の価値を測らなくなるため、家庭での会話も前向きで温かいものに変わっていきます。
親がリラックスして成長を楽しみに待ってくれる環境こそが、子どもの中に眠る才能をのびのびと開花させる、最高のエネルギー源になるのです。
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